よくある質問
工法の基本・法的根拠(A級継手)
A級継手とはなんですか?
A級継手とは、建築物の安全性を確保するため、鉄筋の継手部分に特定の性能が求められるものです。性能基準に適合する継手を、実務上A級継手と呼んでいます。
詳細を見る
強度と剛性:継手がない部分の鉄筋(母材)と同等以上の強度と剛性を持つことが求められます。
靭性(じんせい):母材に比べてやや劣ると定義されています。これは、材料の粘り強さや変形能力を示す指標です。A級継手は構造上問題のない範囲で許容されます。
適用範囲:主筋の継手として有効な等級であり、応力が大きい部分への使用も認められますが、その適用には設計監理者の承認が必要です。<
靭性(じんせい):母材に比べてやや劣ると定義されています。これは、材料の粘り強さや変形能力を示す指標です。A級継手は構造上問題のない範囲で許容されます。
適用範囲:主筋の継手として有効な等級であり、応力が大きい部分への使用も認められますが、その適用には設計監理者の承認が必要です。<
A級溶接継手に法的な認定制度はありますか?
A級継手には明確な法的根拠があり、主に以下の法令や基準によってその定義と性能が定められています。ただし、A級の認定機関等の定めはありません。
詳細を見る
鉄筋の溶接継手は、現在、工法ごとの大臣認定を必須とする制度(住指発第31号の通達)ではありません。法令上は、鉄筋継手の構造方法および位置に関する告示があり、その中で所定の性能確認を行うことで、通常の継手位置の制限によらず使用できる整理となっています。
・その性能確認の水準を示す実務上の呼称が「A級継手」です。したがって、ENA認定やBCJ評定は、法的に必須の認定ではなく、設計者・監理者が採用可否を判断するための客観的な評価資料として扱われます。
・建築基準法・建築基準法施行令は以下の通りです
・第73条(鉄筋コンクリート造の構造耐力上の基準):鉄筋の継手に関する規定があり、「引張力又は圧縮力を有効に伝えるものとし、その構造方法及び位置は、国土交通大臣が定めるものによらなければならない」とされています。
・第79条の4(免震建築物の構造耐力上の基準の特例):免震建築物にも同様の基準が適用されます。
・国土交通大臣告示第1463号:
正式名称は「建築基準法施行令第73条第1項の規定に基づき、鉄筋の継手の構造方法及び位置を定める件」。A級継手の具体的な性能を定めている最も重要な法的根拠であり、引張試験における降伏強度や引張強度が母材の規格値以上であることなどが求められます。
・その性能確認の水準を示す実務上の呼称が「A級継手」です。したがって、ENA認定やBCJ評定は、法的に必須の認定ではなく、設計者・監理者が採用可否を判断するための客観的な評価資料として扱われます。
・建築基準法・建築基準法施行令は以下の通りです
・第73条(鉄筋コンクリート造の構造耐力上の基準):鉄筋の継手に関する規定があり、「引張力又は圧縮力を有効に伝えるものとし、その構造方法及び位置は、国土交通大臣が定めるものによらなければならない」とされています。
・第79条の4(免震建築物の構造耐力上の基準の特例):免震建築物にも同様の基準が適用されます。
・国土交通大臣告示第1463号:
正式名称は「建築基準法施行令第73条第1項の規定に基づき、鉄筋の継手の構造方法及び位置を定める件」。A級継手の具体的な性能を定めている最も重要な法的根拠であり、引張試験における降伏強度や引張強度が母材の規格値以上であることなどが求められます。
特殊な鉄筋継手として、大臣認定は必須ではないのですか?
平成3年の通達により、性能基準に適合していれば大臣認定がなくても設計・施工者の判断で使用可能です。
詳細を見る
住指発第31号の通達に基づくため大臣認定や建築指導課長の認定は不要ですが、民間や公的な審査機関による評定(BCJ評定や各認定等)を取得していることで、設計・監理者が採用を判断する際の高い信頼の担保となります。
ガス圧接継手や機械式継手と比較した場合の、最大のメリットは何ですか?
鉄筋の移動(縮み代)が一切ないため、同一断面への100%集中配置(イモ継手)や先組工法に最適です。
圧接・機械式との比較表
ガス圧接のように加圧による鉄筋の移動がないため、スターラップやフープを先行配筋した状態からでも容易に復旧・施工できます。
| 項目 | ME溶接継手工法(弊社) | ガス圧接工法 | 機械式継手 |
|---|---|---|---|
| 鉄筋の縮み | なし(移動ゼロ) | あり(鉄筋が縮むため) | なし |
| 継手位置 | 同一断面への集中(イモ継)可 | 相互にずらす制限あり | 同一断面可能 |
| 仕上がり径 | ほぼ母材鉄筋径なみ(スリム) | 1.4倍以上の膨らみ | 1.5倍以上のカプラー径 (スターラップ、フープ筋のサイズアップが必要) |
| 施工自由度 | 先組・狭隘部でも容易 | 在来工法に限定される | ネジ節など鉄筋形状に制約 |
認定機関と仕様の違い
ME溶接継手工法の「エンクローズ溶接協会(ENA)」の認定と「日本建築センター(BCJ)」評定は何が違うのですか?
現場への「適用(調整)のしやすさ」に違いがあります。
詳細を見る
BCJは最も古く圧倒的な信用度がありますが、品質管理条件が極めて厳格です。一方、ENAは監理者・施工者の双方の意向を残しつつ実務に即した柔軟な現場適用がしやすいという特徴があります。
| 項目 | ENA(エンクローズ溶接協会認定) | BCJ(日本建築センター評定) |
|---|---|---|
| 業界内信用 | 公益性は確保されるが新しい | 極めて高い(最も歴史が古い最高峰) |
| 現場施工 | 全国16社(関東7社)の工法会会員 | 関東圏では有限会社メジャーエンクロ1社限定・申請会社のみ |
| 管理条件 | 実務に即しており、現場適用がしやすい | 管理基準やワイヤの規制等、縛りが非常に厳しい |
| 指針の変更 | 監理者との合理的な合意・承認があれば変更可 | 原則として一切変更不可 |
工法の設計仕様書や管理指針は、認定元(評価機関)によって異なりますか?
はい。適用する評価機関(ENAまたはBCJ)ごとに定められた独自の仕様書・管理指針に準拠する必要があります。
詳細を見る
それぞれの指針に基づき、設計施工仕様や管理条件が厳密に区分されているため、事前の選定と確認が重要です。
現場の状況に応じて、工法仕様や管理指針の内容を変更・調整することは可能ですか?
BCJ評定では「原則変更不可」、ENA仕様は「監理者との合意・承認」があれば現場調整可能です。
詳細を見る
現場ごとの特殊な制約や条件がある場合は、ENA仕様での運用を監理者へ具申・合意形成することをお勧めいたします。監理者との合意があればBCJ仕様でも柔軟な対応が可能です。
施工・資格・品質管理
溶接部のシールド方法はなんですか
炭酸ガスによる治具内シールドです。
詳細を見る
ME溶接継手工法は治具内シールドを採用しています。トーチシールドと比較して炭酸ガスの管理、大気の混入が極めて小さいため安定した溶接品質が得られます。
対応可能な鉄筋の種類、サイズ(呼び名)の範囲を教えてください。
SD345・SD390はD19〜D51、SD490材はD25〜D41まで標準対応しています。
特殊サイズに関する注意
SD490材であっても、容易かつ短時間で確実な溶接が可能です。なお、SD345・SD390のD16以下、およびSD490のD22以下の施工については、事前に監理技術者の承認(確認)を得ることで対応いたします。
現場の状況(狭隘部や壁・床など)において、施工スペースの制限はありますか?
専用治具がスリムなため狭隘部でも施工可能ですが、下表の「最小作業スペース」の確保が必要です。
施工場所ごとの作業可能範囲
多層の床版や壁筋などは、すべての配筋が完了した後の「後施工」が完全に可能です。ただし、上下左右の鉄筋が過密に干渉し、治具が収まらないケースがないよう事前の配筋計画が重要です。狭隘な箇所での施工はご相談ください。
| 管理項目 | 管理値 |
|---|---|
| 鉄筋同士の最小間隔 | D19:69mm D32:82mm D22:72mm D35:85mm D25:75mm D38:88mm D29:79mm D41:90mm |
| 壁面からの離れ | 溶接方向の対面から 100mm 以上 |
| 床面からの立ち上がり | 鉛直筋(柱)の場合、床面から 500mm 以上 |
| 柱面からの離れ | 水平筋(梁)の場合、柱面から 300mm 以上 |
施工を行う溶接作業者は、どのような資格を持っていますか?
ME溶接作業者はJIS Z 3882の資格を保有した熟練技術者です。
詳細を見る
JIS Z 3882(鉄筋の突合せ溶接技術検定における試験方法及び判定基準)は鉄筋溶接継手技量資格を管理した規格です。ME溶接継手工法で定められた学科試験と溶接実技試験にて作業者資格を取得し、施工の品質を担保します。現場の管理・指導は、ME溶接管理者の資格を持つ担当者が行います。
施工後の外観検査において、溶接部の全周(360度)の目視検査は可能ですか?
はい、全周の外観目視検査が完全に可能です。
詳細を見る
ME溶接継手工法は、 溶接後に治具(銅当て金)を取り外すことができるため、裏側も含めたすべての継手部の溶接形状や欠陥の有無を確認できます。
外観検査の具体的な判定基準(余盛サイズなど)は?
自主検査項目として施工要領書に掲載しています。
自主検査表
弊社が施工時に適用している、ME溶接継手工法の外観自主検査基準は以下の通りです。
詳細な管理方法は、「ME溶接継手工法施工要領書」に記載がございます。
| 検査項目 | 合否判定基準 | 不合格の例 |
|---|---|---|
| ピット | あってはならない | |
| 溶込み不良 | あってはならない | |
| アンダカット | あってはならない | |
| オーバラップ | 長さが 5 mm 以下 | |
| 軸偏心 | 3 mm 以下 | |
| 角折れ | 勾配 1/20(約3度)以下 | |
| 余盛高さ | 母材以上(開先が見えないこと)、最高部は節・リブ高さ+5mm以下 |
雨天や強風など、悪天候時の施工管理・中止基準はどうなっていますか?
強風時、および雨天・降雪時は原則として施工を中止します。
詳細を見る
強風や降雨降雪は、ガスシールドアーク溶接の特性上、品質低下に直結するため中止するか、あるいは風雨の侵入を防ぐ養生(防風対策で施工箇所で7m/sec.以下、仮設店頭等で雨があたらない)を設置し、監理技術者の了解を得た上で施工します。
必要とする電力(容量)はどのくらい必要ですか?
三相200V(動力)のうち、50A程度が必要となります。
詳細を見る
発電機の場合、25kVA以上を必要とします。いずれも溶接機1台当たりの容量です。
電源と施工箇所が離れている場合、正常な電力が得られない場合があります。施工場所への距離等、必要に応じて発電機の用意も御検討ください。
電源と施工箇所が離れている場合、正常な電力が得られない場合があります。施工場所への距離等、必要に応じて発電機の用意も御検討ください。
